在宅しているのに「ご不在の為、持ち戻り」、考えられる可能性とそうなる理由。

ずっと家にいるのに「ご不在の為、持ち戻り」に。流通の一端を担う配達員の方に敬意を持つのは前提として、どうしてそうなるのか調べてみた。

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各会社提供の荷物の追跡サービス(配送状況確認)にて配送状況が表示される(上画像左参考)。

「引受(荷物受付)」→「中継(発送)」→「到着」→「お届け先にお届け済み(配達完了)」

これが基本の流れとして、気になるのが「ご不在のため持ち戻り」というものがある。

この「持ち戻り」になる状況として(ヤマト運輸サイト参考)

  • 荷物を届けに行ったが、不在だった
  • 荷物を届けに行ったが、受取辞退された
  • 送り状に記載の届け先住所が、不明確(建物名・部屋番号記載なしなど)
  • 取扱店・コンビニでの受取指定の荷物がサイズオーバーや、店舗が休業で受け渡しができない
  • ポストに入らない(ネコポス・クロネコDM便、ゆうメール便などで、ポストよりも荷物サイズが大きい、ポストに他の荷物が入ってて投函出来ない)

コンビニ受取したことないから知らなかったけど、荷物サイズが、縦・横・高さの3辺合計が100cm以上または、重さが10kg超えると受取ができないのだとか。コンビニからしても、大きい荷物は邪魔だろうし。

この場合は、不在票が入っていることが前提

公式サイトでの回答(佐川急便では見付からず。ヤマトはQ&Aが充実)

気になるのは、ずっと家にいたのにも関わらず、「ご不在の為、持ち戻り」なることについて。検索すると結構でてくる(ご不在の為、持ち戻り - Twitter Search)。楽しみにしていたり、家で待機してたりするので、残念な気持ちになる。

受取側として気になるのは、
  • 家にいるのに来てない(それなのに不在と言われる。受取人のせいみたいな)
  • 不在票が入っていない(本当は来てないのか?)
  • 家にいたのに、不在票が入っていた(なぜ荷物を渡さない?)

ただ可能性の一つとしてあるのが、配送員の方が、届ける家または部屋を間違えている(たまにある。アパートだと隣のポストに入っていたり、近所の同名家と間違えられたり)、インターホンが壊れている(壊れていないのに口実にされた人もいた)もたまにある。配達済みとあるが届いていない場合、家族が受け取っていたことを知らないパターンもあったとか。ポスト投函タイプだと、違う場所に置かれていたも。不在票が無いについては、不在票が切れていた可能性も否めない。

運送について検索すると、「箱が潰れてた」「中身が破損していた」「感じが悪い」「指定日・時間に来ない」など、宅配であまり良いとは言えない対応されたというのはツイッターなどで見掛けるけど、個人差がかなりある。苦情が印象に残りがちだし。同じ地域でも誰が来るかで違うし。商品購入時に運送屋の指定が○○だからこの店では頼まないという人もいるぐらい。

配達の人の話を聞いてみた

家族が一度気になると我慢できないタイプで、同じ状況になった時に問い合わせしていた。許可取っていないので大手運送会社とだけ。

配達担当の方に「どうして来てないのに、不在の為、持ち戻りになるのか?」と聞くと、その配達担当員とは別の人が配達を任されていたので間接的に聞くと、単に「配送先まで行けなかった」だけだった。

多分「持ち出したけど、時間的都合で配送先まで行けなかった」が荷物追跡の表示として無いから「ご不在の為、持ち戻り」となったよう。この点についてさらに聞くと「自分ではどうしようもできない」と。持ち出したけど時間の都合で無理でしたとあれば、仕方ないねで終わるのに。

配達の人の事情?

気になった理由としてあったのが、不在票が入らない事情として、

佐川急便に限らず、宅配業者は荷物の宛先から効率のよいルートを決めて回っているので、佐川急便再配達依頼が入ると計画は狂ってしまう。

佐川急便の持ち戻りのクレーム、返送料金…持ち戻りとは、不在連絡票なしの意味、返送用伝票は? | ライバルには教えたくない生活 ※改行変更)

と忙しさのあまり、電話対応などしていられないという。

もう一つは、配達率というものがあり成績が悪いと注意を受けるので、配達率を上げる為に、

不在入力も配達率に反映される上、配達時間帯を過ぎると『時間帯不履行』となりペナルティーが科されることもあるため不在扱いにしてしまうことがあるのです。   

佐川急便はなぜ配達に来てないのに不在扱いになることがあるのか?徹底究明!

他にも「指定された時間に間に合わないから 不在票だけ入れる」「不在票で件数を稼ぎ」が考えられるとあり、ペナルティとか聞くと心情としては理解はできる。これを知った上でだと、どうしようもできないのでなく、本当のことを言えないだけな気もする。

他に見かけたのが、「配達が面倒だから」「再配達を受けてからのが手間が省ける」「不在配達でも歩合制」「時間の都合で無理」と無茶苦茶な理由まで。

受取る側は一つ二つに対して、配達側の配達件数が膨大。致し方ない気もする。あと人手不足により、配達が追い付かないともあった。

運送業の方からのお願いがあった

物流業界の方たち『午前中指定は信じるな』なんとなくで時間指定されると大変な現場事情など「いつもありがとうございます」 - Togetter

このまとめで気になったことを幾つか。

  • マンション・アパート名と部屋番号も必ず書いて欲しいとあった。住所が正確でないと電話で確認したりと手間が掛かる。同住所に建物が複数建っていることも。
  • 郵便番号が書き間違えられていたりすると、違う都道府県に行くこともあるので、都道府県から記載が望ましい。
  • とりあえずの時間指定はやめてとあるけど、仕分けバイトされていた方の言葉で「午前中指定が8割を占めてた」とあり、いかにとりあえず午前指定しているかが分かる。自分もしていた。午前といえど、実質9~12時。荷物を取りに行ってと移動だけで、ギリギリになる場合も。
  • 受取側だけでなく送る側にもおこる「とりあえず午前中」にも困るそうで。良かれと思ってか、店側が時間指定して受取側が不在で受け取れず「指定してたのに」と運送屋さんに怒られ、客が店に「指定してないのに怒られた」とクレームを入れるという負の連鎖になることも。

以前は、隣近所に預けることもあったけど、色々と問題が起こったり、関係性の希薄さなどで、今はあまり聞かない(地域によっては今もあるとかないとか)。互いに気を遣うしあまり好きでない。なら「置き配」はどうだとも思うけど、

置き配はどちらにも良さそうだけど、盗難や誤配の心配もある

「置き配」するには条件がある。郵便局だと、

  1. 住所内の場所
  2. 外部から分からない場所(盗難防止)
  3. 郵便物が安全に保管できること(雨などによる汚損防止)
  4. 配達郵便局に「指定場所配達に関する依頼書」の提出(指定場所の記載など)

置き配のトラブルであるのが、盗難、商品破損、誤配など。

盗難に遭った際は、警察に被害届提出(現場確認して貰うので、状況を変えない)。防犯カメラなどの証拠がないと犯人逮捕は難しい。犯人が見つかったら、示談交渉されたり(犯人は「窃盗罪」の不起訴処分になりたいから)、損害賠償請求したりで大変そう。

双方(荷送り人と受取人)了承かどうかで責任の有無が変わる。店によっては補償がある場合もある(Amazonなど)。

  • 双方了承→ 宅配業者・荷物を送った側である店に責任は問えない
  • 無断(受取人の了承を得ない)で、荷送り人が指定→ 荷送り人
  • 双方の了承がない→ 配達した宅配業者(「運送人の責任」を果たしていない)

住む地域の治安が良いか悪いか。盗まれない前提なのか、宅配の人から目立つように宅配BOXは派手なのもある。

誤配で注文していない商品が配達された側だと、どこの運送屋さんか分からない時は、荷物を勝手に捨てたら遺失物横領罪になるので、警察に届出するのだとか。家の中に入れるのも下手すると横領罪に問われかねない。ご近所さんなら、なあなあで済ませられそうだけど。

雑感

追跡サービスで安心でなく不安になるという本末転倒感。

荷物が届かない不安もだけど、在宅しているのに「ご不在の為、持ち戻り」とされるモヤモヤは、受取人のせいにされた感があるからか。もし「返送されました」となった場合、受取人が悪いとなりそうだし。ヤフオクとかメルカリなんかの個人間のやり取りでだと尚更。

表示を「持ち出したけど時間の都合で無理」とできないのか、良く分からない。ネット見掛けた人の話で、確実に家にいるのに「家に行きましたが不在でした」の一点張りだったとか。上司から怒られるからか? 表示の仕方が一番の問題な気がする。

コンビニ受取や事業所受取もあるけど、立地や荷物によっては難しい場合もある。同じ配送先の場合、できるだけ同日同時間に指定してまとめて受け取るようにしているけど、違う店でだと合せるのが難しい。

「持ち戻り」についての記事

「持ち戻り」になった人の声
運送関係の記事

セリアやダイソーなどで置き配OKのプレートが100円で売っている。