柳田史太「トモちゃんは女の子!」

ガサツで空手の強い女の子「トモちゃん」が、好きな男「ジュン」に告白するも、男同士の友情で恋愛的なのとは取られず通じない。そんなギャグなノリから始まる。2015年4月7日から公開で今で857ページ。ギャグベースだけどいつのまにか恋愛ものの様相に。カテゴリ的にギャグか恋愛かで迷うぐらい。

 登場人物としては。トモちゃんは女の子! - Wikipediaに詳細があったので参考に。

相沢 智(トモ):高校一年生。男勝りで格闘技を好む。実家が空手の道場。幼馴染で親友の淳一郎が好き。

久保田 淳一郎(ジュン):中学になるまでトモを男だと思っていた。

群堂 みすず:二人の幼馴染。スレンダー。冷静・毒舌・負けず嫌いな性格。怒ると若干顔つきが違う。

キャロル・オールストン:同級生。胸はGカップ。見た目とポワポワした感じで男性人気がある。イギリスからの留学生。実家は大企業。従兄の光助が好き。

田辺 達巳:淳一郎の友人。実家はラーメン屋。みすずに好意を持つが相手にされない。軽い性格。

御崎 光助:高校二年生。男子空手部部長。整った容姿。イギリス人のクォーター。従妹のキャロルは妹扱い。トモにファンとして憧れる。

3年以上の連載なので、他にも登場人物はいて話も色々あって、メインキャラクターらの両親、学校の不良やギャルに絡まれたり、バイトしたり、文化祭で劇したり、遊んだり。トモが好意寄せる→相手にしないを繰り返すギャグと思ったら、真面目に恋愛の話になってきた。

ジュンは今の良い友人関係のままが良いから、普段は気にしてない(ようにしている)けど、下着が透けたり、スパッツ脱いだ生足を見たら動揺。女として意識しそうになると修正しようとする。でも他の男といい感じになるのは嫌で嫉妬はする。気にしないようにするせいか距離感が可笑しくて、くっ付き過ぎてトモは動揺する。

組合せとしてはメインの二人より、トモちゃんとその他の組合せのが好き。女子キラーなところとか。そのつもりなく女の子とに好かれたり。そんな普段男前な子が、照れたり女の子になるのがこの漫画の醍醐味だと思う。傍で見ると、ジュンはじれったく感じる。それ思うと話は大分気持ち的に進展した。

絵が丁寧で女の子の体のラインが魅力的。外国人の女の子がでるけど、柔らかそうな感じ。トモは胸が大きい。みすずは胸が無い。これに限らず、巨乳・貧乳と両方揃えているのを度々見掛ける。読者の好みの多様性に合わせているのか、作者の好みなのか。どっちもと言う人いるし。どっちも可愛ければ良い。

男性向き女性向きとあるけど、どちらにも読みやすい漫画だと思う。私の思う○○向けは一方だけに都合が良い展開。やたら不自然にもてたり、恋人の兄弟ともいい感じになっても何も揉めない。妻(夫)からも愛人からも愛され円満とか。

作者が男性だからと言うより好みと思うけど、展開の流れに好みが別れそうな所がある。トモを意識したくない故に(男と思っていたから戸惑いがあった)。トモの友達「みすず」と付き合っていた事があり(交際期間3日)、すぐ別れるも多少は良い感じになっていた。互いに手近で身近だったのと、それなりに魅力を感じていたからだろうけど。その間、学校が違ったのでトモは後で知る。そのモヤモヤを楽しめるかどうか。手繋ぐぐらいなら別に。ただ気持ち面で少しでも揺れたのかとはなる。ちなみに初恋はトモの母親(顔はトモにそっくり)。あと他の女の子と結構絡ませる。相手の女にその気はないけど。

コミックについて

コミックは今で1~7巻発売。8巻で完結予定らしい(柳田史太 on Twitter: "8巻で最後になります")。ネット上で全話読めるけど、おまけ漫画が多少掲載されている。あと店舗特典があったりなかったり。