ハルオサン「警察官を首になった話」読むと辛くなる程に重い

話題になってた(話自体は結構前)「警察官をクビになった話」を読んでみた。

警察学校の中で、入って辞めるまでの話。読んですぐ思う感想として、内容が「重い」。じっくり読むと沈み込みそうなぐらいに重い。共感して読む人にはきつくなるぐらい。あと絵柄は、漫画と言っても馴染みある形でなく主に1ページ全体で味のあるタッチ。

18才の時のことを何年経っても忘れられない。それが理解出来ない人には、「いつまでも」と感想を持つ人もいる。「本人・世の中の為に警察官にならなくて良かった」「警察学校の体制への批判」とある。「現場(卒業後)は、もっと厳しいから仕方ない」とも。

反響があり同情だけでなく、デタラメを書くなと言う声もあったそう。中には同じ思いをされた方も。

「警察官」で検索すると以前は上位表示だったのが出なくなったとか。今(2019/01)検索すると、上がったのか2ページ目に表示される。「警察官になりたい」と言ったら、一読を勧められた人がいるぐらいだから、警察関係の人にも知られていると思う。前に警察学校がどんな所かを調べた時、簡単な紹介と共に「暴力なんてない」とあった。この漫画のせいかは分からない。この漫画は説明が省かれている分、良く分からない部分もある(内容がしんどいから大まかに見たからもある)。憧れだけでなろうとするよりは良いと思う。警察の人の話で「現場出て今思えば警察学校は天国だった」とあって、現場の壮絶さが分かる。切欠に関しては何でも良いと思うけど、刑事ドラマで憧れてとあまり調べもせずに気軽さだけでなろうとするのは怖い感じがする。

私の中のイメージは、今まで遭遇した警察官が、感じ良い人もいたし、そうでない人もいたからか偏ってはいない。困った時に助けて貰った事もあるし、嫌な目にあった事もある。疑われて勘違いと分かったのに謝られなかったから、昔のことながらまだちょっと腹立つ(自転車の本人確認で、その防犯登録を確認する別の警察の人が一段ずれて見てて私の名と違った為に盗品と疑われた。その場ですぐに判明したから良かったけど、内心冷や冷や)。

「事実なら刑事事件として立件すれば良かった」と言うコメントがあった。本人は何もできない状態まで精神的に追い込まれてで、そんな気力もなかっただろうに。それで今こういった形(漫画)として出している。その時なら下手すると傷口に塩になりかねないし。ただコメント主は悪意からでなく、「警察官ならば」の話なので言いたい事は分からなくもない。立件するのは理想だとは思う。

警察学校って、入校して初任科教養期間というのがあって、大学卒業相当の人で6カ月間、高校卒業相当で10カ月間。何となく学校と言うぐらいだから3年間ぐらいあると思っていた(警察学校 - Wikipedia)。

はてなブログのページがなくなっていた。

元警察官の方の意見・感想

【警察官をクビになった話】に対する疑問点 - 元警察本部警察官が教えます!

警察学校を体験した人からしたら、状況に色々疑問点があるみたい。確かに随分と前だから多少の記憶違いや思い込みもあるかもしれない。同じ警察学校という括りとは言え、地域や年代が違えば状況が全く同じとは言えないだろうし。知らない者からしたら何とも言えない。それでも後々にまで残る受けた精神的なダメージは本当だと思う。

初めは警察官側からの反論のように思えたけど、この方は状況に関しての疑問であって批判ではない。冒頭では信じ切れないとあるものの、ハルオさんのような仕打ちを「有り得ないとは言わない」とし、そういった場合は法的な対応を勧めている。

ハルオサンの「警察官をクビになった話」について【元警察官が語ります】 - 元警察官、元介護士、現看護学生のブログ

同じく元警察官の方。ハルオさんのような酷いことはなかったけど、警察官学校の「特殊な空間」ゆえに「起こりえる」としている。「誇張されているかなぁ」とも。

パワハラした側には正当化されている気がする

適性がないと判断した場合「辞めて」とお願いできても、不祥事でもない限り辞めさせられない事が招いた。辞めるように仕向けるにしろ暴力は酷いし、それを対処しないのも。その時の周りの人はどう思っているのか。怒っているのか無関心か反省しているのか。全部が全部でないとは思うし思いたい。暴力を振るった人は同僚・教官(別れの時の場面で「俺は殴らないであげた」とあるから、他のは多分)に受けたみたい。

自主的に辞めるよう窓際・追い出し部屋に移動させるような。解雇事由が無いと解雇できないからと社員を守る為の決まりのせいというのも実質が伴わない。こういうのは結構ある。性別で断ったらダメだから募集欄に書かず、面接で片方しか取ってないと断られたり。見た目で言っても怒らないと判断されたと思う。「男性(女性)が多いです」とコメントでアピールされている場合もある。

この漫画を見て思い出したドラマがあった。米澤穂信の短編集「満願」の中の「夜警」が原作。柳岡巡査部長(安田顕が主演)の部下が殉職した謎を追う。謎自体は、構えて遊んでたら発砲してしまい弾数調整する為(要報告だから)、夫婦喧嘩のどさくさに紛れて撃って帳尻合わせようとしたら男の反撃に遭って殉職してしまう。このドラマ中の回想で、以前にいた部署で警察に向いていない部下がいて、周りからパワハラに遭って自殺してしまったシーン。虐め自体は柳岡はしていないけど態度に出てて、それを見た周りが忖度した感じで嫌がらせが初まり誰も止めなかった感じが、この漫画のシーンに被った。警察に向いていないからと、正当化されたような。このドラマでは責任取らされているけど。

ネットでの紹介や関連する記事
作者について

ブログを再編集・再構成した書下ろし。

警察官を辞めてからの話。

紹介の「壮絶人生」のごとく。

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